セリングクライマックス
8月17日、東京市場では874.81円安という2000年のITバブル崩壊時に次ぐ、7年ぶりの歴史的大暴落に見舞われました。
上昇や反発していたところに来た暴落ではない。
下げに次ぐ下げから「総悲観」で起きた大暴落で、なんとストップ安(一時含む)は超優良企業も含め100社弱にも及んだ。
円安の追い風から超好業績となっていた任天堂もストップ安ですよ、皆さん。
この暴落の背景にあるのは新聞を賑わせているとおりで、米サブプライムローン問題とそれに伴うドルの失望売り、円キャリートレードの巻き戻しによる円の急騰、投信の解約売りに伴う大量売り、追証に伴う投売り、ヨーロッパ、アジア市場のパニック売り、個人投資家の狼狽売り、などなど。。
日経平均は1ヶ月で3000円以上の下落。17日のセリングクライマックスがついに米連邦準備理事会(FRB)に公定歩合の引き下げへと突き動かした。
公定歩合引き下げはTVでもニュース速報として表示されて、ドルの下落はようやく止まって、ヨーロッパ市場も急反発!
それを受けて始まったNY市場もサーキットブレーカが発動するほどの急騰でスタート。
ここでポイントなのは、FRBはFF金利(インターバンクレート)は据え置いており、「実質利下げ」のカードはまだ使っていません。状況次第でその切り札が出されることも示唆されていて、週明けの東京市場は大幅反発が予想される。
それにしてもなぜ東京市場がこれほどまでに売り込まれたのか?
それは簡単。東京市場の主役は60%以上を占める外国人投資家であって、彼らが売りに動けば簡単にはしごが外されるから。
それと忘れてはならないのが、個人投資家の多くが信用取引を安易に駆使しており、はしごがちょっと外されるだけで恐怖に怯える、という実態。
そして、このところの為替市場で6月につけた円の年初来安値124円から17日の111円という恐ろしく急速な展開。
最近大流行のFX(外為証拠金取引)の恐ろしさをこれで嫌でも思い知ったと思う。
FXは10倍、100倍というレバレッジを利かせて取引ができる恐ろしいマネーゲーム。
10万円あれば1万ドル以上の取引、100万円あれば10万ドル以上の取引が「超ドシロート」でも簡単にできてしまう。
リスクがあまりにも謳われていなさすぎのくせして、「貯蓄から投資へ」だけをスローガンにしている日本政府。東京市場を壊滅に追い込みたいのだろうか。完全に終わってます。
FXの信用取引での投資総額は1京円(1兆円の1000倍!!)と言われてます。
しかもその中でも決して無視できないウェートを占めていると思われる最近始めたトレード初心者。米FRBの公定歩合の引き下げが何を意味するのかも知らない人が大多数です(恐らく)。
その末路は考えただけでも震えが止まりませんね。
リスク管理を最も重視していた個人投資家は7月半ばから一連の動向を「静観」していました。週明けからのリバウンドに外国人の買戻しが加わればものすごいことになりますが、結局全ては外国人次第。
日本市場が本当の意味で活気を取り戻すのはまだ何年も先の話でしょう。
17日の暴落はそういったことを指し示しているのだと思います。